アサーションが自他を尊重する自己表現と定義されるなら,“自他を尊重する”をどう解釈するかによってアサーションにはさまざまなものがあり得ることになります。
さまざまなアサーションの定義のなかでも,機能的アサーションは伝統的なアサーションとはかなり異なったものです。そのどちらがより良い定義かということは,その人が置かれた文脈によって異なってきます。
いいかえれば,何が“良いアサーション”であるかはその人の関心によって決まるので,わたしたちは自分自身の関心に沿って,その都度,より良いアサーションの定義・概念・理論・哲学を選択すればいいのです。
この発想は「構造構成主義」というメタ理論に基づいています。