臨床行動分析とは,行動分析学という行動科学の技術をカウンセリングや心理療法に応用したものです。
「第3世代の行動療法」「認知行動療法の文脈的アプローチ」「文脈的認知行動療法」と呼ばれることもあります。
臨床行動分析の中には,アクセプタンス&コミットメント・セラピー,行動活性化療法,弁証法的行動療法,機能分析心理療法,統合的カップル・セラピーなどがあります。
臨床行動分析の特徴は「学習の原理」に基づいて,人が環境のなかで有意義に過ごせるようになることを支援することにあります。
学習の原理は,人の振る舞いや心の動きについて,環境側から「予測し影響を与える」のに役立つシンプルかつパワフルな原理です。
臨床行動分析は,実証的なデータに基づく心理療法として,他の認知行動的なアプローチと共に,現在も発展を続けています。